用語で覚えるFX取引~リカク編
FX取引の基本的な知識を用語で覚える本シリーズ。
今回取り上げるFX用語は「リカク」です。
聞きなれない言葉ですが、漢字で「利確」と書けば、なんとなくわかりますよね。
利確というのは利益確定の略。文字通り、利益を確定することです。
FX取引で利益を出すための重要キーワードなので、しっかり覚えておきましょう。
●FXはリカクして初めて儲けが出る
FX取引は、通貨ペアを買い、レートの上がり下がりで儲けを出す仕組みなので、
「買ってから売る」もしくは「売ってから買う」のが1つのターンとなります。
たとえば、米ドル/円の通貨ペアを買ったとします。
このペアの場合、ドルで円を買ったということになります。
「えっ、ドルなんて持ってないよ!」とおっしゃるあなた。
FX取引はネットを通じた取引なので、手元にドルがなくても、
「ドルで円を買った」という約束事が成り立つのです。
さて、ドルで円を買ったということは、当然、円高になれば儲かるわけですが、
通貨ペアのレートは常に変動しているので、円が高いうちに売ってしまわないと、
そのうち円安になってマイナスになってしまう可能性があります。
そこで、購入時よりも円が高い段階でこの通貨ペアを売れば、
その差額が儲けになるというわけです。
こうして1つのターンを完了して利益を確定させることを利確といいます。
言葉にしてしまえば簡単なようですが、実はこれが意外と難しい・・・。
自分が買った通貨ペアが上がっていくと、
ついつい「もっと上がるんじゃないか?」と思ってしまうのが人情です。
とくにレートの上がり方が急激であればあるほど、
「もっとイケる!」と思ってしまいますよね。
ところが、上がり方が急激なときは、下がり幅も大きくなることが多く、
下がってしまってから「さっき利確しておけばよかった・・・」と後悔することもあるのです。
●リカクのタイミングを逃さないのが儲ける秘訣
ところで、先ほどFX取引の仕組みとして、
「買ってから売る」もしくは「売ってから買う」と書きましたが、
売ってから買うとはどういうことなのでしょうか。
これも、先ほどのドルを持っていないのにドルで円が買えるのと同様、
ネットを通じた取引なので、約束事として、手元にないものを売ることができるのです。
買うのが先でも、売るのが先でも、利確をしなければ儲けにならないのは同じです。
せっかく自分の読み通りの動きになっても、
利確のタイミングを逃がしてしまったばかりに設けそこなったというのでは悲しすぎますよね。
こういう場合は、いくらまで上がったら売る(下がったら買う)というのを
自分で決めておくなどしておくといいでしょう。
もっとも、マイルールがあっても、
つい「もうちょっとイケる!」と思ってしまうのですが・・・。
筆者:オオタヒサシ