世界一治安の悪い国と言われるホンジュラスとは
日本は世界的に見ても治安が良い国として有名です。
礼儀正しい国民性はもちろん、厳しい法律や銃規制などが功を奏し、とにかく安全で暮らしやすい国だと言われてします。
反面、やはり世界には治安がとにかく悪い国も当然ながらあります。
中でも有名なのは「ホンジュラス」という、中央アメリカに位置する国です。
調べれば調べるほど、とにかく危なっかしい国として噂されていますが、果たして、本当にホンジュラスは危険な国なのでしょうか。
今回は、世界一治安が悪い国と言われているホンジュラスについてお伝えしていきたいと思います。
・サン・ペドロ・スーラという街
国人口およそ800万人のホンジュラス共和国。その中にあるサン・ペドロ・スーラという街が、治安悪化の大きな原因のひとつになっていると言われています。
都市人口およそ70万人のサン・ペドロ・スーラは、日々、麻薬組織間の抗争が絶えません。
特に殺人事件の件数が爆発的に多く、人口10万人に対して、1年間に約160件の殺人事件が発生しています。これはアフガニスタンやイラクよりも上です。
イメージしづらいと思いますので、日本で例えると、日本は人口10万人に対しての1年間の殺人事件発生率は、1件前後です。
つまり、日本の160倍危ないのです。
危険が危ない。
・貧困
ホンジュラスは、貧困も深刻な問題のひとつです。
主要都市を少し離れると、見渡す限りの平野が広がり、そこに仕事が出来る環境は皆無です。
現在、国民の70%近くが職を失ってしまっているらしく、食べていくため、生きていくためには麻薬の売買に手を出すか、略奪を行うしかないと言われています。
こうした状況が続く中、2012年5月、暴力のまん延に歯止めが効かなくなったことに対して非常事態宣言が発令されました。
貧困が解消されるのは、まだしばらく先のことかもしれません。
・周辺国の動き
治安が安定しないホンジュラスを、悪い意味で放っておかない国々もあります。
特に近くのメキシコの麻薬犯罪組織が、ホンジュラスの治安悪化に乗じて、ホンジュラス国内に潜伏し、麻薬の売買を行っていると言われています。
結果、そこから抗争に発展に、多くの人が命を落としてしまっているのです。
以上、様々な理由が影響して治安を悪化させているのですが、やはり一番の原因は、貧困ではないでしょうか。
ちなみに、犯罪が溢れかえる国なので、当然ながら刑務所内も囚人で溢れかえっています。
またその代償として以下のような、日本では考えられない状況になっているようです。
・携帯電話から売春婦まで何でも取り引きされている
・刑務所内で商売している
・商売だけならまだしも賭博まで行われている
・ひとつの小さな居住区として形成されている
・刑務所長にお金を払えば、外出できる
他にも色々と信じられない光景が広がっているそうです。
とにかく危ないと言われているホンジュラスですが、安全な地区もありますので、しっかりと事前に準備をして、情報収集を怠らず、危険な場所に踏み込まなければ、犯罪に巻き込まれる可能性はグンと下がるのではないでしょうか。
とはいえ、渡航の際は気をつけて下さい。