なおざり、おざなり、ないがしろってどう違うの?
みなさん、こんにちは。人生をないがしろにしていますか?
筆者は当然、毎日をおざなりにしていますよ。
やらなければいけないことがたくさんありますが、どれもなおざりです。
読んでいる人は何を言ってるんだと思っているでしょうが、書いてる筆者自身も何を言ってるのかさっぱりわかりません。
みなさんは、なおざり、おざなり、ないがしろの違いってご存じでしょうか。
あまり気にしないでもいいんですが、気にしだすと徹底的に気になる性分なので、調べてみました。
結果、意外にも3つには強弱があり、使い分けることができるみたいなので、今回はそれぞれの違いについてお伝えしていきたいと思います。
・それぞれの意味
元々、3つの言葉にはどんな意味があるのか、辞書で調べてみました。
【なおざり】
あまり注意を向けず、いい加減にするさま。おろそか。
【おざなり】
その場かぎりの間に合わせ。いい加減。
【ないがしろ】
人に対して、さも無いかのように軽んずること。
まいったね。何がまいったって、おろそかって言葉が新たに出てきたことにまいりましたよ。
仕方ないから、おろそかも調べましょう。
おろそかをおろそかにするわけにはいきません。
【おろそか】
いい加減に済ませてしまい、軽くあつかうこと。なおざり。
つまり「おろそか=なおざり」ということですね。ということにしましょう。
・どれが一番悪い?
3つの中で1つだけ、使う箇所が限定される場合があるのは「ないがしろ」です。
主に人に対してのみ使われることが多いので、他の2つは別扱いでもいいと思います。
次に、おざなりですが、これは漢字で「御座なり」と書きます。
御座なりとは、幇間(ほうかん)、別名で太鼓持ちのことです。江戸時代に多く存在し、宴会などの酒席で、芸者をサポートして、客を盛り上げた人たちのことを言います。
彼らが客のレベル、お金持ちかどうかに合わせて芸の内容を調整していました。一般客なら適当に済ませていたのです。
この行為が当時は「御座なりにする」と呼ばれていました。
つまりおざなりとは、やるにはやるけど、適当に済ませるということですね。
最後に、なおざりです。なおざりは漢字で「等閑(とうかん)」を当てています。
等閑とは、いい加減に見過ごすという意味を持っていますので、簡単に説明するならば、まったく手を付けず放っておくということです。
結果、なおざりが一番悪いということですね。
なおざりのほうがなお悪いと覚えましょう。
最後に、それぞれ簡単に使い方をまとめてみました。
ないがしろ
「岡田はないがしろにされた」
おざなり
「岡田に対してはおざなりな対応をとる」
なおざり
「岡田をなおざりにする」
いかがでしたでしょうか。
皆さんもぜひ、明日から岡田をないがしろにしてみて下さい。