社員がうつ病をした場合、大切なのは復帰の環境?
いつの間にか日本は、働いて働いて働いて、働き続けることが当たり前になってしまいました。
結果、体や精神を壊してしまう人も少なくありません。特に近年では、うつ病が深刻な問題になっています。
命に関わる重大な病であるうつ病。会社の規模が大きくなるにつれて、発症する人が現れる可能性も高くなります。
ブラック企業はそもそも論外ですが、一般的な企業であれば、休職などで社員をケアしていきます。しかし近年、休ませることよりも、復帰に対して力を入れている企業が増えてきています。
そこで今回は、うつ病になってしまった社員のケアで大切なことは何なのかをお伝えしていきたいと思います。
休ませることよりも、復帰させることが大切なワケとは?
・休ませるよりも大切なもの
うつ病になってしまった社員のほとんどに共通するのは、真面目で責任感が強いということ。つまり会社から見て優秀な人が多いのです。欠けてしまうと仕事に影響が出てしまうので、何としてもしっかり治して欲しいと会社は考えます。
もちろん休ませることが第一だと思いますが、本人としては復帰できるかどうかを重要視している人が多く、その背景には、生活の不安が関係しているようです。
・うつ病は長期休職がほとんど
統計的に、うつ病の治療には長い時間を要する場合がほとんどです。結果、休職期間が終わっても体調が戻らず、そのまま退職してしまう人も少なくありません。
ここで問題になるのが、その後の生活です。退職後、すぐに次の仕事が決まり、給料も前職と変わらず、さらには体に負担もかからない。そんな職場に巡りあえれば最高なのですが、恵まれた人ばかりではありません。だからこそ、退職せず、復帰できる環境が大切だと言われています。
・復帰の方法とは
大手カード会社のクレディセゾンは、2008年からうつ病などで休職した社員に対して「復職プログラム」という制度を導入しました。
本人、会社、産業医、人事部が一丸となり、復職に向けたサポートを行っているそうです。結果、9割近くが復職に成功し、今まで通りに仕事を続けているそうです。
その他でも同じような取り組みを行っている会社がいくつかあり、最初は1日3時間ほどの勤務で業務を思い出してもらい、ゆっくりと労働時間を戻していくそうです。
いかがでしたでしょうか。
深刻な問題になっている社員の精神的不調ですが、現在では多くの企業が復職に向けたサポートを行っているそうです。
あなたの会社はどうでしょうか。