「3」は魔法の数字? ビジネスでも役立つ、神秘の自然律


世間で一般的に、語呂が良い、覚えやすいと言われているのは、七五調の言葉、もしくは3つの単語を並べた言葉と言われています。特に後者は「現在、過去、未来」など、収まりの良いものがほとんどです。

 

なぜ「3」は魔法の数字と呼ばれているのか、「3」をビジネスで役立てる方法とは? 今回はマジックナンバー「3」についてお伝えしようと思います。

 

人間の脳は、意外にもおバカさん。

人間の記憶には「短期記憶」「長期記憶」の2種類が存在します。「長期記憶」とは、誰かの顔を覚えたり、道を覚えたり、それこそ普段話している言葉も、この長期記憶から呼び起こされて活用されています。

 

「短期記憶」になると、昨日の夕飯は何を食べたかな…など、1日と持たずして記憶から消されてしまうものを指します。

 

短期記憶とはつまり、自身にとってそこまで重要ではないことがほとんどです。
どうすれば、短期記憶に蓄積された出来事が長期記憶になるのか、これは短期記憶とは逆の発想で、自身にとって重要なこと、重要ではないが簡単で覚えやすいものが長期記憶になりやすいのです。

 

相手の長期記憶に潜り込めば、ビジネスでも有利?

ビジネスにおいて、新規の取引先に顔や自社名を覚えてもらう、印象付けることは大切ですが、効果的な方法の1つして、冒頭にある「3」という数字が関係してきます。

 

奇跡のプレゼンテーションを数多く行ってきたスティーブ・ジョブズは、常にプレゼンの内容や重要な発表は「3つ」と決めていたそうです。人は一度に4つ以上のことは、なかなか覚えられない、覚えたとしても忘れてしまう可能性が高いことを彼は知っていました。人間の短期記憶を理解して、プレゼンを行っていたのです。

 

現在までにAppleは3つの商品で市場に革命をもたらしました。パソコンの「Mac」、音楽プレーヤーの「iPod」、そして電話機の「iPhone」です。

iPadなど、細かく部類するとその数は増えますが、この3つがApple三種の神器です。

 

その他にも、昔からある言葉と「3」は関係が深く、「世界三大○○」「日本三景」「三大義務」などなど、挙げだしたらきりがありません。人間が短期記憶から長期記憶へと移行しやすい、覚えやすい数こそが「3」なのです。これさえ理解していれば、きっと取引先へも、効果的にアプローチできるのではないでしょうか。最初は「自分の会社の説明」「自身の説明」「商品の説明」の3つだけに絞るなど。思っている以上に、「3」の数字の魔力は強いのです。

 

「3」はあなたのすぐそばに存在する

余談ですが、不思議な魅力を持つ「3」は、常に我々の生活に深く関わっていることを、あなたはご存じでしょうか。その一例をご紹介いたします。

 

【東京タワー】
高さ333メートル、総工費は30億円(当時)。さらに竣工が昭和33年。

 

【野球】
ストライク3つでアウト、アウト3つでチェンジ、繰り返しながら3×3の9回までで勝敗を決める。名誉な称号は三冠王。

 

【初対面の3・3・3】
3秒で「見た目」の印象が決まり、30秒で「声」の印象が決まり、3分で「雰囲気」の印象が決まると言われています。

 

【主な有名企業の省略も3文字】
NHK、NTT、NEC、JCB、ANA、UCC、IBM、DDB。

 

【あなたがいる場所】
三次元。

 

などなど。「3」はいままさにあなたの近くに存在するのです。今後は「3」を意識し、日々の生活やビジネスに役立ててみてはいかがでしょうか。

 

くれぐれも、3日坊主にはならないように。

 

筆者:Yusuke

 


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