足りてる? 飲み物ごとのカフェイン含有量
足元はおぼつかず、頭もフラフラ、視界もぼやけて、もうダメかもしれない。このまま目を閉じてしまえば楽になれる…。あぁ、十分頑張ったよ、自分。
気持ちよく眠ろうとしたとき、どこからともなく声が聞こえてきました。
「ほら、これを飲んで」
声の主は、職場で隣の席に座っている同僚でした。
差し出されたのはコーヒー。
カフェインを摂取し、眠ることはありませんでした。
彼は思いました。余計なことをしやがって、と。
同僚は思いました。仕事中に寝ようとしてんじゃねぇ、と。
疲れたとき、眠いとき、カフェインは何かとありがたい存在です。
コーヒーイコールカフェインで目を覚ませると考えている人もいると思いますが、実はコーヒーよりも効率良くカフェインを摂取できる飲み物がいくつかあります。
そこで今回は、飲み物ごとのカフェインの含有量をお伝えしていきたいと思います。
・そもそもカフェインって?
カフェインという言葉は知っていても、眠気が覚めるくらいにしか認識していない人がほとんどではないでしょうか。
カフェインとは、興奮作用を持つ精神刺激薬のひとつで、摂取すると、覚せい、解熱鎮痛、強心、利尿などの作用が起こります。
1819年にコーヒーに含まれていることが判明し、「coffee」に、化学物質を表す「-ine」がつき、カフェインと呼ばれるようになりました。
・1日の目安は250mg
気分がすっきりするカフェインですが、成人あたり、おおよそ250mg/日を目安にしましょう。
これはあくまで目安ですので、カフェインが苦手な人は多く摂取せず、反対に体力があり、元気いっぱいの成人男性は、300mgあたりが目安です。
ただし、一度に全量を摂取するのではなく、数回に分けるようにしましょう。
また、どんなに多くとも350mg/日は超えないよう心がけて下さい。急性中毒の危険があります。
・コーヒーより緑茶
インスタントコーヒー100mlに含まれるカフェインは、およそ45mgで、多いように思うかもしれませんが、緑茶のほうがコーヒーよりカフェインを多く含んでいます。
簡単にまとめると、100ml中のカフェイン含有量は——
インスタントコーヒー:45〜80mg
レッドブル(185ml缶):43mg
紅茶:10〜30mg
ウーロン茶:20mg
緑茶:20mg
緑茶(玉露):120mg
他の緑茶はそこまでではありませんが、玉露が群を抜いてカフェイン量が多いです。
つまり、眠気を覚ますなら、コーヒーよりも玉露ということかもしれません。
せっかくですので、明日から玉露をガブガブ飲んで行きましょう。もちろん、自己責任でお願いいたします。