お正月? おとそ? 新年の言葉の意味って?
本日は1月5日。昨日と今日あたりから、仕事初めの方も多いのではないでしょうか。
今週中は「いつまでもおとそ気分でいるんじゃないよ」なんて言葉を聞く場面があるかもしれませんが、そもそも「おとそ」って何なのでしょうか。
もっと言ってしまうと、普段、何気なく使っている「お正月」も、本来はどういう意味なのでしょうか。
本日は、お正月に使われる言葉の意味をお伝えしていきたいと思います。
・お正月
まずはお正月。諸説ありますが、すべてが良い方向に行くよう、正しい一年になるよう、第一歩の月として「正す月」という意味で、正月と呼ばれるようになったと言われています。
その他にも、政治に尽力した秦の始皇帝の降誕の月を政月(せいげつ)と表したものが変化し、正月になったとする説もあります。
・元日
意味はお正月と少し似ています。元は「はじめ」と読みます。
そのままの意味で、「はじめの日」で元日です。
ちなみに「元日」は1月1日のこと、「元旦」は1月1日の朝を指します。
・おとそ
おとそとは、一年間の無病息災を願って正月に飲む、縁起物のお酒です。
おとそは漢字で「お屠蘇」と書きます。「蘇」は悪い鬼の名前で、「屠」は屠る(ほふる)、つまりは打ち負かすです。悪鬼を打ち負かすという意味で「お屠蘇」と呼ぶようになったと言われています。
・除夜の鐘
大晦日の夜に、鐘をついた人もいるのではないでしょうか。
「除夜」とは、厄除けをする夜という意味だと思われがちですが、除夜の由来は「旧年を除く日の夜」という意味で、一年で最後の日、つまりは大晦日の夜を表しています。
大晦日の夜につく鐘という意味で、除夜の鐘です。ちなみに、108回というのは、人間が持っている煩悩の数とも言われています。
・鏡餅
お正月に欠かせない鏡餅。なぜ「鏡」なのかというと、日本には古くから、三種の神器と呼ばれている「鏡、勾玉、剣」があります。
中でも丸い鏡は神が宿る神聖なものとされ、丸をお餅で表現したのです。つまり、鏡餅は神様の依り代なのです。
ありがたく、いただきましょう。
・門松
ひとつ目の説は、歳神様が家にやってくるように、目印としての意味を持っています。「門に飾り、歳神を待つ」という思いから、門松になったと言われています。
もうひとつは、唐代の中国で、松は長寿の意味を持っていました。
松を門前に飾り、無病息災を願ったため、そのまま門松と呼ばれるようになったという説です。
ちなみに、門松の松を頭の中に思い浮かべてみて下さい。
それ、竹ですよ。
いかがでしたでしょうか。
本年もよろしくお願いいたします。
筆者はこれから、祖母とお餅を食べてきます。