茨城県で起きた地震は南海トラフの予兆なのか
2016年5月16日の夜、茨城県を震源にした震度5の地震が発生しました。
翌日も震度3の地震が発生していて、これはもういずれ起きると言われている「南海トラフ巨大地震」の予兆ではないのかと言われているんです。
そこで今回は、南海トラフ巨大地震と予兆、そして発生はいつなのかという部分についてお伝えしていきたいと思います。
最悪の場合、33万人の死者が出ると言われている南海トラフ巨大地震とは…。
・南海トラフって?
赤い線のところが南海トラフと呼ばれている部分です。静岡県から四国地方の海底にある深い溝で、実に水深4,000mにあるそうです。
北西にあるフィリピン海プレート、大陸側のアムールプレートが重なりあい、プレートが沈み込んでいるのが特徴。活発かつ大規模な地震発生帯になっています。
・南海トラフ地震はなぜ巨大?
地球の断層部分は日々、海側のプレートが陸側のプレートの先端を巻き込みながらどんどん沈み込んでいます。その後、陸側が「これ以上プレートの先端が丸まらないよ!」というときに、一気にプレートの先端が定位置に戻ります。通称、海溝型地震と呼ばれるこの地震は、爆発的なエネルギーを秘めているのです。
南海トラフはこのプレートが特に巨大なのです。
・死者33万人?
南海トラフでは、1944年に「昭和東南海地震」、1946年に「昭和南海地震」と、2つの大きな地震が発生しています。どちらもマグニチュード8前後で、死者1,000人を超えています。
ひとつ前の項目でも書きましたが、南海トラフのプレートは巨大です。地震発生時は、1,000kmにもわたって断層が破壊されるので、激しい揺れになるのです。
現代で南海トラフ巨大地震が発生した場合、死者は最大で33万人にもなると予想されています。その大半が津波被害によるもので、静岡県で約11万人の死者がでるのではないかと考えられています。
・茨城県の地震との関連性は?
肩透かしで申し訳ないのですが、はっきりとした関連性は分かってはいないようです。
昨日一昨日と連日起きている茨城県の地震ですが、熊本の地震も発生したばかりの現在、とにかく人々が神経質になっているのかもしれません。しかし、神経質になることは悪いことではありません。なぜなら、日々の備えは本当に大切だからです。
以上。
地震は絶対に発生してしまうものですので、とにかく被害を最小限に抑えられるように、準備しておきましょう。