「何がいけないの?」デイサービスでの娯楽提供規制


皆さんは「カジノ型」と呼ばれる高齢者向けデイサービスをご存じでしょうか。

2015年9月24日、兵庫県の神戸市議会は、全国で初めて、麻雀やパチンコ・パチスロなど、娯楽施設を提供する「カジノ型」と呼ばれる高齢者向けデイサービスを規制する改正条例案を可決しました。

今後は、射幸心をあおるサービスが確認された施設は、デイサービスの事業所として指定しないようにできるそうです。

 

実際に金銭のやりとりは一切行われていない、あくまで娯楽として、介護サービスの一環として行われていたものが、なぜ「ダメ」ということになってしまったのか。

規制の内容とともに、少し考えていきたいと思います。

 

遊技を介護の一部として利用することは可能

神戸市は「遊技を介護の一部として利用することは否定してはしない」としながらも、規制は遊技機を利用する際のサービスにあるとしました。

 

サービスの内容として規制されたのは、以下の3つです。

・射幸心をあおる恐れがある遊技を利用者に常時行わせること。
・疑似通貨などを用いて、依存性が著しく強くなる恐れがある遊戯の提供。
・賭博や風俗営業を連想させる施設の名称やサービス内容の広告。

 

要約すると「本物のギャンブルにのめり込む可能性を排除する」ということかもしれません。

 

あくまで認知症予防や、有意義な時間を過ごすために設置されているものなので、さすがにここまでしなくてもいいのでは…と思うのが正直なところ。

デイサービスの利用者が心から楽しむことができる環境こそ、一番大切ではないのでしょうか…。

 

しかし、実際に「カジノ型」と呼ばれるデイサービス施設には、一見すると本当にカジノのような雰囲気に包まれているところもあります。


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