【番外編-7】今の時期は“特に”効率の良い店舗運営を
◆今の時期はどこでも人手不足?
こちらは12月のとある求人募集の広告です。
年末は、飲食店などのアルバイト求人のポスターなどの広告物が格段に減ります。
それは、
①店舗が年末年始の超・繁忙期に入るため、
これから採用しても研修やトレーニングをしている余裕がない
②アルバイト採用活動は、1月に入り売り上げが落ち着いてから再度開始する
と考えている企業が多いことが理由です。
アルバイト応募者も中途採用者の求人と一緒で、
12月で底を打ち、1月中旬から徐々に増え、2月中旬がピークといったところでしょうか。
これからやっと安定した時期に入ると言えるでしょう。
そこで、今回は求人のテクニックではなく、
「在籍者だけで、いかに効率よく、生産性高く店舗を運営するか?」
のヒントをお伝えしていきたいと思います。
■店舗間のヘルプ、応援体制を本部でしっかりサポート
チェーン店ならば、各地域によって、日別の売り上げ予想や前年実績の凸凹があるでしょう。
店舗側は「うちも大変なので」と応援出しを嫌がるところが多いので、
全店を俯瞰できる立場にある本部の人間が、繁忙期のみ人員の再配置を検討すべきです。
■スケジュール(シフト)を多く出させる工夫
過去に成功したさまざまな<勤務時間数を一時的に増やすプログラム、仕掛け>(年末年始手当以外のFAN要素を持った企画)を社内で洗い出して、再運用します。
しかし、これはあくまで「一時的に増やす」プログラムです。
恒久的に続けると、スタッフは必ず疲弊しますので要注意。(もし、良い企画が無いようなら、私までご相談ください)
■シフトのダブり時間帯を有効活用する
どんなに人が不足している店舗でも、不思議なことに
「なんでこの時間だけ、こんなに希望が出ているんだろう?」という時間帯があります。
そこの時間帯に、
<売り上げに影響されない「仕込み」「清掃業務」「メンテナンス業務」「ルーティン業務」を集中してできないか?>
を本部で徹底的に考え、店舗に提案してあげます。
しかし大抵の場合、店舗側は「本部は現場を知らないから、無茶な提案をしてくる」
と素直に受け入れてくれないでしょう。
「この時間に、この業務はできない」と既成概念に囚われ、「できない理由」を探しながら、
自分たちが苦しむ方向に自分で舵をきり始めるのです。
もし提案が10個あったとして、その中から1個でも店舗側が「やってみよう」となれば、
本部と現場の信頼関係は現状よりも深まるはずです。
人事の方の悩みのひとつに
「自分には現場経験がないので、店舗に対して意見が言いにくい」があるとしたら、
「現場を知らないことが自分の強み」だと思ってください。
下手に痛みを知らない方が、
切れ味の鋭いアイデアや提案ができることもあるのです。
現場を恐れずに、人事部から積極的に「提案」してみましょう。
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12枚のカレンダーで、年間の流れに沿って今回の記事のような
「離職抑制」「モチベーションUP」「人材育成」「戦力、生産性UPアイデア」
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人に強い企業とされる「マクドナルド」時代のノウハウと、
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寄稿元:株式会社パック・エックス