vol.4 割り出した「適正人数」を活用しよう
前回は、「適正人数」の算出方法について説明をしました。
この「適正人数」は、採用人数の予測において非常に重要な指標となりますが、台の流行りなどによって左右する値でもあるので常に更新し続ける必要があります。
そのためには、ヒアリングを重ねる必要があると言えるでしょう。
それでは、今回は「適正人数」の具体的な運用方法について考えていきたいと思います。
まずは、ホールコンピューターなどを使って「平日」「週末」「特別日(旧イベント日などの強い日)」など、いくつかのパターンに分けた時間帯別稼働率予測を出します。
例1/平日
9時 稼働率予測 10%
10時 稼働率予測 20%
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例2/特別日
9時 稼働率予測 100%
10時 稼働率予測 100%
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これに、前回割り出した
【稼働率あたり、○人で運営するのが適正である】=「適正人数」
を当てはめていけば、時間帯別に必要な人員数を算出することができます。
「採用人数」を求める
さらに、ここから「現状の充足状況」を照らし合わせて「採用人数」を求め、アルバイト採用活動における基盤づくりを行います。
「採用人数」とは、つまり「足りていない人数」のことです。
例えば、とあるホールでは【稼働率100%あたり、10人で運営するのが適切である】と算出されました。
そして、平日の早番で出られる人員は5人だとします。
ここで、時間帯別稼働率予測に基づいて1時間毎に人員が「足りている」か「足りていない」かを見ていきます。
例/平日
9時 稼働予測率10% 適正人数1人
→足りている
10時 稼働予測率20% 適正人数2人
→足りている
11時 稼働予測率60% 適正人数6人
→1人足りていない
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このようにして、時間帯ごとに人数が「足りている」「足りていない」(足りていない場合は、何人足りていないのか)を割り出すことができます。
そして、これに過去の月別離職人数のデータを加味することで、「年間採用計画」を作成することができます。
この「年間採用計画」を上手く活用し、できるだけ求人コストを抑えられるようにしていきましょう。
そのためには、避けて通れぬ要素である「離職率」について、次回はじっくり考えていきたいと思います。
お楽しみに!
執筆:小田利德
提供元:パチンコバイト