【番外編-3】求職者の心を掴む広告の基板づくり
私たちデイドリーム・ビリーバー採用調査班では、採用に役立つ写真を厳選し、皆様にご紹介していきます。
今回は、求職者に刺さる条件について、実際の求人広告を見ながら考えていきたいと思います。
◆パチンコ店と牛丼店の時給差が縮まっている!?
「パチンコ店で働く」ということは人によっては相当な覚悟がいるようで、時給設定は、感覚的に相場の【1.5倍】となっています。
飲食店やコンビニが時給1000円ならば、パチンコ店の場合、時給1500円は欲しいということ。
現状、パチンコ店の募集時給は手当を入れないで、だいたい【1200円〜1300円】です。
この時給を見て、広告に表記されている時給より低いイメージを持たれるかもしれませんが、それは「研修期間は−100円」「平日は−100円」などの但し書きが見落とされがちだからです。
牛丼店と比較すると、時給差が200円を切ります。
誰もが、「音がうるさい」「イメージが悪い」「重い箱を持たなくてはならない」パチンコ店でのアルバイトを避けて大手牛丼店の門を叩きそうですが、実際はそうでもありません。
牛丼店の時給が高いのにも理由があるのです。
◆牛丼店の時給が高い理由
仕事内容自体は別段難しいことはないのですが、
- 激務と激務の間に空きがない
- バイトに求める技術・スキルが高すぎる(高い生産性を求めすぎている)
- 吉野屋はコンビニの数倍重労働
- 深夜の場合、オーダー・キッチン・提供・会計・片付けまでを一人でやらなくてはならない
- 深夜は強盗に入られる可能性が高く、危険が伴う
と実は多くの問題を抱えています。
牛丼店バイトとパチンコ店バイトの間にある
差別化できるポイントを考えることで
今までとは違うワードをちりばめた募集広告ができるかもしれません。
◆求人広告の最強ワード
↑「同期生が多く存在する」というワードはとてつもない安心感を与えるようです。
グランドオープンのお店に人が集まるのはこの理由からです。実際のスタッフの集合写真があればさらに効果的ですね。
↑現在、バイトルで一番HIT数の多いパチンコ店の募集広告です。
「日払い」「休憩中にも時給が発生」「社員食堂付き」と最強ワードが並んでいます。しかし、実際のスタート時給は、研修期間・平日1200円です。
このような掲載時給は、スタート時給との間に差が生じやすく、場合によっては「誇大広告」と取られかねませんので要注意です。
学生街の店頭に出してあった飲食店のB2ポスターです。
手描きで特別目を引くわけではありませんが、ターゲットを近隣の学校の生徒に絞り、ツボをついたワードを入れています。
いかがでしたでしょうか。
効果的な求人広告を作成するためには、刺さる条件を提示できる環境整備が必要です。
自社のアピールできる条件は何かということを今一度見直してみることが、より良い広告づくりに繋がります。
寄稿元:株式会社パック・エックス