遊技をせず、隣に座って連れの方の見学をしている場合の対応
「気づき」を促し、
出玉共有をオススメする
今まで書いてきた様な一連の出来事において、
間違ってはいけない大切なことがあります。
苦情を言ってくださるお客さまというのは、マナー違反やエチケット違反、
常識を逸脱した行為をする他のお客さまに対して怒っているだけではなく、
それを見て見ぬふりをしたり、
そもそも、他のお客さまよりも早く気がつくことのできないホールスタッフに対して
怒ったり失望したりしている側面が大きいのです。
人気台で、遊戯をせずに隣に座って連れの方の見学をしているだけの人がいた場合、
「あの台を打ちたいけど、自分から注意することはできない……」
というようなお客さまにとっては、とても厄介です。
もし、スタッフがその様子を見て見ぬふりをしたとしたら、
「どうしてあの店員は何も言わないんだ?」と非常に不満に感じることでしょう。
では、どのようにして対応していけば良いのでしょうか。
前提として、
ハウスルールに「遊戯をなさらないお客様の~」の文言がある場合です。
STEP1:まず、清掃しながら該当客に近づき、「気づいてもらう」
このタイミングでまだ注意はしません。自覚を促します。
STEP2:出玉共有がOKならば、そのシステムを説明し、すすめる
「お連れの方の出玉をもらって遊戯されてはいかがですか?」ということです。
あくまで、好意で出玉共有のことを知っていただきましょう。
STEP3:「ご遊技なさいますか?」と意思をうかがう
ハウスルールの説明をし、その内容に協力していただく。
ただし、稼働状況や時間帯によって、店舗判断で変化する内容ですから、
低稼動時でメイン機種でない場合や混み合っていない場合は、
お願いするタイミングを後回しにして良いこともあるということを覚えておいてください。
どのシチュエーションでも言えることですが、
・「お客さまには悪気はない」
・「お客さまのことが心配であるから控えていただきたい、改善していただきたい」
・「ハウスルールに従って、安全安心な環境作りを目指しているので、ご協力お願いしたい」
という前提・スタンスのもと、
お客さまに接するようにしなくてはいけません。
少しでも、「ヤカラだから」と見た目で判断したり、
「他のお客さまの迷惑だから」と
そのお客さまに対しての配慮を欠いたりした言動を取ったりすると、
大きなトラブルに発展したり、必要以上に対応に時間がかかったりしますので注意してください。
筆者:小田利德